北米の給湯・空調事業好調を背景に売上高は1兆円超へ
パロマ・リームホールディングス(以下、パロマ・リーム)の2024年12月期連結決算(2024年1月1日~2024年12月31日)の概要は以下の通りです。2023年10月にホールディングス体制に移行してから初めての通期決算となります。
売上高 は10,079億円を計上
- 対前年比で11.4%増加(2023年:9,046億円)
- 給湯は北米のヒートポンプ需要の増加、空調は北米の値上等販売施策効果により、いずれも増収
- 事業セグメント別の売上高は、空調50%、給湯47%、厨房機器3%
- 地域別の売上高は、北米・中南米 83%、日本 7%、その他 10%
営業利益は 971億円
- 対前年比9.2%減(2023年:1,070億円)
- 北米でのM&A戦略にかかる一過性費用計上により減益
- 一過性費用を除外すると既存事業の営業利益営率は10%超を維持
- 給湯事業についてはマーケティング費用の増加等により若干の減益
- 空調事業は北米の販売増加を受けて増益
2025年度の見通し
- 2025年1月6日に株式会社富士通ゼネラルを公開買い付け(TOB)で買収することを発表。公開買い付けを4月28日から開始した。5月28日まで行い、最終的に完全子会社化する。
- 2025年度業績見通しは富士通ゼネラル買収完了後に公表予定だが、増収増益を見込んでいる。
以上
パロマ・リームについて
パロマ・リームは、空調と給湯(Air & Water)の両事業を手掛ける世界有数の企業グループです。日本拠点のパロマと米国拠点のリームからなり、主に空調、給湯、暖房、厨房機器の製造販売を手掛けています。パロマは、1911年の創業以来114年間にわたり大手ガス器具メーカーとしての確固たるブランドを確立してきました。その後1988年にリームを買収することにより、北米市場に参入するとともに、空調機と給湯器の両分野においてグローバルリーダーとしての立場を築いてきました。パロマ及びリームの両社はいずれも長い歴史の中で培われた経験を活かし、より良い空調・給湯製品を世界中に提供すべく、中長期的な観点からの成長投資を積極的に行っています。現在、世界15ヶ国に拠点を置き、85ヶ国で事業を展開しています。グローバルベースで従業員数は約19,000人、製造拠点は36拠点、研究開発拠点は17拠点を有しています。2024年12月期のグループ売上高は約1兆円、営業利益は約1,000億円でした。詳細はウェブサイトをご覧ください。https://www.pr-holdings.co.jp/