パロマ・リームグループは、共に創業100年の歴史を誇る日本のパロマと米国拠点のリームからなり、空調と給湯(Air & Water)、両方のビジネスを手掛ける世界で唯一の企業グループです。約16,000人の社員を擁し、世界85ヶ国でガス給湯器や空調機器などを通じて、世界の人々の安全、安心で快適な暮らしを支えることをミッションとしています。
パロマがリームを買収したのが1988年、これまで35年以上にわたりお互いを尊重し、良好な信頼関係を築いてきました。以来共に「お客さまの声」を製品やサービスに反映し、イノベーションを追求することで成長を続け、2023年12月期のグループ売上高は約9千億円に達しました。
家庭が消費するエネルギーの7割が空調と給湯によるものです。したがって、世界中でエネルギー・インフラの変革が期待される中、とりわけ私たちの製品にはかつてないイノベーションが切望されています。
私たちはヒートポンプなどの環境技術を活かした製品の開発、普及に一層の力を注ぎ、Air & Water両方の事業において、脱炭素化社会実現への一翼を担っていけるよう努めてまいります。
パロマ・リームグループは「お客さまの声」に耳を傾けることを最も大切にしています。私たちはお客さまの多様なニーズや課題に素早く、そして確実に応えるため、自らの製造技術の改善や革新にも力を入れてきました。
今後はAI、IoTなどの最新技術を駆使した新しい価値の創造に邁進する一方、それを実現する製品の生産においても自社製造にこだわる独自のモノづくり体制を展開し、お客さまの安心、安全につながるよう、徹底した品質管理に努めてまいります。
製造業を取り巻く課題に国境はなくなり、国内と海外の事業はもはや切り離せない関係となっています。パロマ・リームグループでは、一段と複雑化する社会課題の解決を行いながら、将来にわたり持続可能な企業であるために、2023年10月、グローバル事業戦略を統括するパロマ・リームホールディングスを設立しました。
私には日本発でグローバル戦略を実行したいという思いがあります。グローバルに活躍できる人材を育成し、また、広く世界からも迎え入れることで、日本をモノづくりや研究開発の中核拠点、すなわちセンター・オブ・エクセレンスとして機能させます。また、海外においては、脱炭素化につながる技術を獲得し、省エネ需要の高まりを背景とした製品の拡販を進めると同時に、事業拡大の機会を積極的に検討してまいります。
新たな体制のもと、今後も世界中のお客さまの安全、安心で快適な生活にお役に立てるよう、より一層の努力を継続してまいります。
株式会社パロマ・リームホールディングス
代表取締役社長
小林 弘明